Lie代数と幾何代数の積をとりあえず
と定義する.これはKronecker積とみることができる.とりあえず平坦なMinkowski空間を考え,その幾何代数の基底をとし,ゲージ場に関するLie代数の生成子をとする.ここでゲージ場を
と定義し,非可換ゲージ理論におけるDirac作用素を
と定義する.はLie代数のサイズの単位行列であり,は通常のDirac作用素である.
は重力を無視して幾何代数の基底の微分を0とするとKronecker積における混合積性質と同様に計算できて
となる.行列積の定義できる行列と幾何代数に対して
とwedge積とvee積を拡張する.
成分を計算する.添字の丸括弧は総和を取らないことを意味する.
つまり
が成り立つ.また自身とのvee積は
であるためYang-Mills項は
となる.これは一般の幾何代数でも成り立つ.